ある相談者から、
「老後資金として手元に1億円残したいのですが、
どうでしょう?」
という質問を受けました。
相談者は、自営業でリタイアを考えている方。
年に300万円づつ使って30年で9000万円。
少し余裕を取って1億円、と考えたようです。
◆老後資金の考え方
仕事を辞めてしまうと、多くの方は収入が減ります。
中には不動産を持っていて、そこからの家賃収入がある、
などと恵まれた方もいるかもしれませんが。
収入は減るけれど、ゼロではありません。
そう、年金がもらえるから。
自営業だった方は、国民年金(基礎年金)がもらえます。
2006年度は、満額で年間792,000円。
会社員、公務員だった方は、基礎年金に加えて
厚生年金、共済年金がもらえます。
こちらは現役時代の年収に比例します。
さらに、企業年金などもある場合も。
老後資金を考えるときは、まず、
自分はどの年金がもらえのかを把握しましょう。
パートナーの年金も一緒に考えるといいですね。
自営業のご夫婦の場合、他に自分で加入していなければ
基礎年金でもらえる年金の月額は13万円ほど。
これだけでは、生活費として少ないですよね。
総務省の平成18年家計調査の結果より、
世帯主年齢が60歳から69歳で2人以上の世帯では、
1か月の消費は平均約28万円とのこと。
基礎年金だけだと、
28万円―13万円=15万円
足りません。
年間の不足180万円。
30年分だとすると、5400万円。
この不足は、自分で用意をしなければいけません。
◆老後資金の用意
さて、あなたはリタイアする前に
いくら用意しなければならないでしょうか?
5400万円?
答えはハズレ!
自宅の金庫に現金を5400万円分入れて、
そこから毎月15万円づつ使っていくなら
正解です。
でも、そんなことしませんよね?
預貯金にしておくのが一般的。
預貯金は金利は低いですが、
利子がいくらかつきます。
老後資金は、増やしながら使っていくのです。
増やしながら、つまり運用利回りがよければ、
用意する老後資金は少なくてすみます。
例えば、老後資金3000万円用意したとします。
5%の運用ができれば、
毎年190万円を30年間使うことができます。
老後資金3500万円用意できれば、
3%の運用で、年間177万円使うことができます。
3%の運用なら、現実的な数値だと思いませんか?
今回の計算には、税金を考慮していません。
増やしながら使っていく、といっても
老後資金は多ければそれだけ余裕に。
準備期間が長ければ、高い利回りを追求せずに
資金を貯めていくことができます。
老後なんてまだ先だから、と思わないで
早めに少しづつ準備をしておくと安心ですよ。
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2007年04月14日
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